暮らしのお役立ち情報
ベランダ菜園
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コマツナ(アブラナ科)
ビタミンA、C、ミネラルが豊富な栄養価の高い野菜です。江戸時代に現在の東京・小松川で栽培されていたことが名前の由来。暑さ寒さに強く、ある程度日が当たる場所なら十分生育しますが、害虫がつきやすいので寒冷紗で覆うとよいでしょう。
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ブロッコリー(アブラナ科)
ブロッコリーは、地中海沿岸原産のケールを起源とするキャベツの仲間で、花蕾(からい)と呼ばれる蕾と茎の部分が大きくなった野菜です。植えつけまでの育苗期間中は、直射日光が1日中あたるようなら寒冷紗を1枚かけましょう。
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トマト(ナス科)
苗を購入して育てるのが一般的ですが、大きさや形、味わいが違うさまざまな品種があるので、作ってみたい品種がある場合は苗づくりから始めましょう。生育温度は24~26度で、日当たりのよい場所、水はけのよい土質を好みます。
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ニンジン(セリ科)
もともとアフガニスタンが原産で、中国を経て17世紀に日本へ伝わりました。ただし、現在のニンジンは品種改良をした西洋系品種です。「ベビーキャロット」などのミニ品種は気軽に始められ、サラダにも使えて便利です。
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ピーマン(ナス科)
ピーマンはビタミンA、Cを多く含む栄養価の高い野菜です。子どもの嫌いな野菜の上位に入る存在ですが、夏から秋まで長期間収穫できるので、自家栽培にはおすすめ。自家栽培の新鮮な美味しさで苦手を克服しましょう。
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カイワレダイコン(アブラナ科)
カイワレダイコンはダイコンの発芽直後の新芽(スプラウト)です。シャキシャキした食感と淡い辛みが特徴で、栄養価が高く、短期間で簡単に栽培できるのでおすすめです。二枚貝が開いたような双葉の様子から「貝割れ」の名前がつけられました。
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ジャガイモ(ナス科)
適応性が強く土質を選ばないので、栽培しやすい野菜です。生育温度は20℃前後と冷涼な気候を好みます。おなじみの「男爵」「メークイン」のほか、「キタアカリ」「アンデス赤」など新品種があります。ウイルスに罹病していない専用の種イモを使いましょう。
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ラディッシュ(アブラナ科)
二十日(はつか)大根とも呼ばれるとおり、1か月足らずで収穫できる栽培の簡単な根菜です。日当たりのよい場所に置くとともに、乾燥に気をつけます。コナガやアブラムシ等の害虫が発生することがありますので、手でつぶすなどして退治してください。
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ブルーベリー(ツツジ科)
簡単につくれる人気のフルーツです。品種は主にハイブッシュ系とラビットアイ系にわかれますが、同じ系統の中から品種違いのものを2株以上育てるようにすると、実のつきがよくなります。他の野菜栽培と違い、酸性の土が必要なので注意しましょう。
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ソラマメ(マメ科)
空に向かって、若いさやがつんと立つ姿から「空豆」とも、繭に似た形から「蚕豆」とも書きます。花芽を作るために低温に当てる必要があるので、晩秋に種まきをして翌年初夏に収穫する作型が一般的です。とれたてを塩ゆですれば、定番おつまみの完成です。
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サツマイモ(ヒルガオ科)
中南米原産で、高温で乾燥したやせた土地に自生していたため、栽培には手間がかからないのが特長です。日差しの悪いベランダでも、コンテナを高くしフェンスからつるをたらせば、効率的に日光に当てることができます。
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コカブ(アブラナ科)
日本で古くから栽培されている野菜のひとつです。生育適温は15~20度と冷涼な気候を好み、寒さには強いのですが、暑さや乾燥には弱い傾向があります。日当たりのよい場所で育て、乾いたらたっぷりと水やりします。
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ショウガ(ショウガ科)
夏に若い葉が5~6枚開いたら収穫する葉ショウガ、晩秋までおいておけば、十分に大きくなった新ショウガ(根ショウガ)が掘り出せます。植えつけた種ショウガもヒネショウガとしておろしなどにして食べられます。
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ニンニク(ユリ科)
寒さに強く、球根を植えたあとは肥料を与えるぐらいで、さほど栽培に手はかかりません。収穫後、風通しのよい日陰につるせば長く保存ができ、必要な分だけ使えて便利です。
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エゴマ(シソ科)
見た目もシソに似て、葉は厚くやや苦みがあり、焼肉と一緒に食べたりされます。最近は実を絞ったエゴマ油が、認知症予防、がんやアレルギー体質の改善など、さまざまな効果があるといわれ注目を集めています。
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ブロッコリー・スプラウト(アブラナ科)
現在はその注目度の高さから、最近ではブロッコリー・スプラウト用の種子や栽培キットを販売する園芸店も増えてきました。栽培は簡単、季節を問わず室内でできるので、ぜひ栽培してみましょう。
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オクラ(アオイ科)
「オクラ」は日本語だと思いがちですが、実は英語です。原産地はアフリカで、エジプトでは紀元前2世紀から栽培されていたといわれています。日本へは幕末ごろに伝わりましたが、食用として普及し始めたのは1960年ごろからです。今では代表的なネバネバ野菜として人気です。
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芽キャベツ(アブラナ科)
芽キャベツは、青汁の原料になる「ケール」から生まれた健康野菜です。ふるさとは地中海沿岸で、ケールからキャベツ、芽キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなど、さまざまな形の野菜が誕生しました。
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エダマメ(マメ科)
野菜のエダマメ用として品種改良されていますが、実は未成熟の大豆です。原産地は中国から東アジアで、強い光が大好きですが、暑さも寒さも苦手なので、温暖~冷涼な気候で苗を大きく育てましょう。
スティックセニョール〈茎ブロッコリー〉(アブラナ科)
茎ブロッコリーとも呼ばれ、ブロッコリーと中国野菜のカイランをかけ合わせたものです。花蕾とともに、長い茎のおいしさが特徴。やわらかくて甘い、アスパラガスに似た味わいです。中央にできる頂花蕾を早めに収穫し、あとにできる10~15本くらいの側花蕾を楽しみます。
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シソ(シソ科)
シソは生育適温が20度前後ですが、暑さには比較的強く、土質も選ばないので作りやすい野菜です。日本では古くから香辛野菜として利用されており、若い葉や花穂、実にいたるまでさまざまに楽しめます。日当たりのよい場所に置き、土が乾いたらたっぷりと水をやります。
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ホウレンソウ(アカザ科)
ビタミン豊富な葉菜です。発芽および生育の適温は15~20度と冷涼な気候を好み、寒さには強いのですが、暑さや湿気には弱く、また日の長い条件のもとではとう立ちしやすい特徴があるため、夏季の栽培はむずかしくなります。酸性土壌にもきわめて弱いので要注意。pH調整済みの市販の培養土ならそのまま使えます。半日陰でもじゅうぶんに育ちます。
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スナックエンドウ(マメ科)
エンドウには若サヤを食べるサヤエンドウと、サヤの中のタネを成熟する前に食べるグリーンピースとも呼ばれる実エンドウがあります。スナックエンドウはその両方のいいとこ取りのエンドウで、1977年にアメリカで誕生しました。
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ミニニンジン(セリ科)
ニンジンは、カロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。とくにカロテンは体内に入るとビタミンAに変わり、健康にとてもよいので、野菜ジュースの素材として注目されています。発芽適温は15~25度、生育適温は20度前後と冷涼な気候を好みます。日当たりのよい場所に置いて、発芽まで乾燥させないように、とくに水やりに気をつけます。無農薬で作れますが、葉はキアゲハの幼虫の大好物。見つけたらすぐに退治しましょう。
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トウガラシ(ナス科)
三大香辛科のひとつであるトウガラシは、世界でもっとも広く栽培され、消費されています。成分のカプサイシンには、食欲を増進させ、消化を助け、血行をよくする働きがあります。栽培は簡単で、ピーマン、シシトウとほぼ同じです。高温を好むので、日当たりのよい場所で育てます。緑の葉と赤い実のコントラストが美しく、ベランダの彩りにもきれいです。
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ダイコン(アブラナ科)
日本人にはなじみ深い野菜のひとつです。暑さには弱く、冷涼な気候を好むので、春まきと秋まきが作りやすいでしょう。
直根類は地下に伸びるので、大きな袋や深めのコンテナを用意して下さい。日当たりのよい場所に置いて、乾いたらたっぷりと水をやります。まき時に合った品種を選ぶことが成功のポイントです。春まきにはとう立ちの遅い品種を選びます。
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ナス(ナス科)
ナスは古くから栽培されているおなじみの野菜のひとつです。初夏から晩秋まで長期間の収穫が可能なこと、丸ナス、中長ナス、米ナスなど形や種類が多いことで、楽しみもいっそう広がります。大阪の水ナス、京都の加茂ナス、仙台長ナスなど地方品種も豊富です。
生育適温は30度前後と高く、日当たりのよい場所を好み、日照が少ないと生育が悪くなります。乾燥に弱いのでたっぷり水やりします。
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レタス・リーフレタス(キク科)
レタスの仲間には、結球するレタス(玉レタス)、結球しないリーフレタスなどがあります。レタスは冷涼な気候を好みます。生育適温は15~20度、25度を超えると発芽不良が生じ、それに長日(日が長くなること)などの条件が重なると結球せず、とう立ち(花芽がつくこと)してしまいます。リーフレタスは、生育期間が60日と短く、暑さや寒さに比較的強いので、レタス類のなかでは作りやすい種類です。種まきの適期は春と秋で、発芽には光が必要なので土は薄くかぶせます。日当たりのよい場所に置いて、乾いたらたっぷり水やりします。
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キュウリ(ウリ科)
キュウリは夏の風物詩のように思われがちですが、18~25度と意外に冷涼な温度を好む野菜です。芽が出てから収穫までおよそ60日と、果菜類としてはもっとも早く成長する種類です。花が咲いてから7日程度で収穫できるので、油断しているとヘチマのように大きくなってしまいます。日当たりのよい場所に置き、たっぷりと水やりします。
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ミズナ(アブラナ科)
京都特産の菜っ葉でウナ(京菜)とも呼ばれています。
サラダなどの生食でも、鍋物などで加熱しても、葉柄のしゃきしゃきとした食感はそのままで、歯ごたえを楽しむ野菜のひとつです。
コンテナ栽培の場合は大株にせず、小株、中株で収穫します。
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パセリ(セリ科)
日当たりがよく、水はけのよい土ならば、どんどん育つ重宝な野菜です。料理の添え物だけでなく、フレッシュな葉のうまみを味わってください。ベランダ畑では、3月に種まきして7月から収穫する春まきと、5月に種まきして10月ごろから収穫する初夏まきが作りやすいでしょう。ミネラル、ビタミンたっぷりで、常食すれば血中コレステロールを下げ、血液サラサラ効果も期待できます。独特の香りは精油成分によるもので、弱った胃の働きを回復させ、食欲を増進させてくれます。
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ジャガイモ(ナス科)
適応性が強く土質を選ばないので、栽培しやすい野菜です。生育温度は20度前後と冷涼な気候を好みます。品種にはおなじみの『男爵』『メークイン』のほか、『キタアカリ』『アンデス赤』など新品種が次々とできているので、チャレンジしてみるのも楽しいものです。土から掘り出すわくわく感を味わってください。深めのコンテナや大きな袋を使って日当たりのよい場所で育て、乾いたらたっぷりと水やりします。無農薬でできますが、長雨が続いたときは疫病に注意してください。
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ピーマン・シシトウ(ナス科)
トウガラシの仲間のうち、辛みのないものはすべてピーマン、さらに小果種のものをシシトウと呼んで区別しています。どちらも栽培方法に大きな差はありません。ビタミンA、Cを多く含む栄養価の高い野菜なので、夏場にたくさん食べたいものです。育成適温が25~30度と暑さに強く、栽培は比較的やさしいでしょう。